不登校のとき親にやってもらいたいこと3選

子どもが不登校になったとき、親としてどんなことができるのか悩みますよね。

そこで今回は、わたし自身の経験を交えて、
子どもとして親にやってほしいことや
大切にしてほしい考え方についてご紹介します。

 

子どもを信じる

親としては、
「不登校の子どもにどう接したらいいかわからない」
と不安に感じる方が多いと思います。

しかし、どう接するかを考える前に、
「子どもを信じる」という考え方を持つことがとても重要です。

 

では、「信じる」とは具体的にどういうことなのか。

そして、子どもにどのような影響を与えるのかを考えてみましょう。

 

疑いの気持ちを抑える

学校に行きたくない理由として、
頭痛や腹痛、吐き気などを訴える子どもはよくいます。

最初は心配していても、
1日が進むにつれて、
ゲームをしたりスマホを使ったりする子ども。

そんな様子に、
「本当に具合が悪いのだろうか?」
と思うこともあるかもしれません。

 

しかし、ここで「仮病じゃないのか?」と否定的な言葉を使うのは避けてください。

 

わたし自身、中学生で不登校だったときの朝は本当に体調が悪かった経験があります。

朝になると頭痛で頭はぐわんぐわん。

体は鉛をつけられたように重たくて、
起き上がるのがつらい状態でした。

 

しかし、夜になると嘘のようにその症状は消えてしまうのです。

 

そのため、夜はテレビを見たりスマホをいじったりすることができます。

でも朝になると再び体調が悪化してしまう日々の繰り返し。

 

わたし自身も「なぜこんなふうになるんだろう?」と思っていました。

 

これを「仮病でしょ」と決めつけたり、
学校に行きたくないだけの言い訳だと思われてしまうと、
追い詰められたような気持ちになってしまいます。

 

まずは、子どもの気持ちや体調を尊重してあげてください。

 

信じてもらえないと思うだけで子どもの気持ちは離れる

親が自分の言葉を信じてもらえないと、
子どもはとてもつらく感じます。

 

なぜなら、子どもにとって
「家」と「学校」が世界のすべてになりがちだからです。

 

しかし、とくに不登校の子どもは学校での居場所を感じづらいことが多いです。

 

友達や先生との関係は学校に関わるものなので、
学校が居心地の悪い場所である子どもにとっては、
その関係も苦痛なものになりやすい傾向があります。

 

それなのに、唯一の居場所である家でも
理解されずにいることはつらいことです。

 

自分の大切な場所である家でも、
自分の言葉を信じてもらえなかったり
認めてもらえない状況だとしたら、
子どもは自分の気持ちを誰にも話さなくなってしまいます。

 

このようにして、子どもはますます心を閉ざし、状況は悪化していくことがあります。

 

まずは子どもを信じて、子どもに信じてもらう関係を築くことが非常に大切です。

 

親自身のことを大切にする

子どものために尽くす親ほど、
自分自身のことをおろそかにすることがあります。

しかし、子どもにとって親の状態はとても大きな影響を与えます。

それでは、具体的にどのようなことが大切なのか見ていきましょう。

 

自分の時間を確保する

自分自身の時間がないと、
ひとは心に余裕を持つことが難しくなります。

 

「子どもが苦しんでいるのに、自分だけ楽しんでいるなんて良くない」

と考える親もいるかもしれません。

 

しかし、親自身が心に余裕を持っていないと、子どもの状態を改善することは難しいです。

 

また、自分自身に余裕があることで、
物事を客観的に見ることができるようになります。

つまり、1つ1つの出来事に感情が揺さぶられることなく、
安定したメンタルで日々を過ごすことができるのです。

 

感情がジェットコースターのように小さなことで大きく揺れ動くと、思っている以上に疲れてしまいます。

そしてその結果、余裕がなくなり、ますますしんどくなってしまうのです。

このような悪循環を断ち切るためにも、自分自身の時間を大切にすることが必要です。

 

安易に仕事を辞めない

忙しい仕事が原因で子どもに十分な時間を捧げられなかったことを後悔している親は、実はたくさんいます。

共働きの家庭も増えており、親が家にいない時間が増えています。

引用:厚生労働省 共働き等世帯数の年次推移

この前提のもと、子どもが不登校になったからと言って、
仕事を辞めて子どものそばにいることを考える親もいるかもしれませんが、
それは慎重に判断すべきです。

 

もちろん、子どもと一緒に過ごす時間を増やすことは重要です。

 

しかし、仕事を辞めることで子どもはどのように感じるでしょうか?

「自分のために辞めてくれた」と思うのではなく、

「自分のせいで辞めてしまった」と感じる子どもが多いです。

 

また、子どもにも1人で過ごす時間は必要です。

24時間親と一緒に過ごすことは、子どもにとって窮屈に感じることもあります。

急に仕事を辞める前に、じっくりと検討する時間を持つことが大切です。

 

子どもの成長を長い目で見る

不登校になると、目の前の状況に囚われてしまうことがあります。

しかし、長い目で見ることが重要です。

 

長期的な視点を大切にする

短期的に物事を考えると、
「成績が落ちる」
「進路が心配」
といった焦りが出てきて、
無理にでも子どもを登校させようとすることがあります。

 

このような気持ちもわかりますが、
一度深呼吸をして、10年後や20年後のことを考えてみましょう。

 

社会は大きく変わります。

ここ数年でも、ICTの発展によりリモートワークが進み、オンライン授業が増えました。

これからも変化があるでしょう。

 

無理に登校させるのではなく、
今の子どもの気持ちを大切にしましょう。

 

複雑な問題であることを理解する

不登校は簡単に解決できる問題ではありません。

なぜなら、その原因は単一ではないからです。

子ども自身が言葉にできない思いや
複雑な要因が絡んでいることを理解しましょう。

 

そのため、すぐに解決できなくても構わないという意識を持つことで、
余裕を持って子どもと向き合うことができるでしょう。

 

 

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ここまで、不登校の子どもに対して親がやってほしいことや大切にしてほしい考え方を記載してきました。

しかし、1番大切なことは、ひとりで抱え込まないことです。

 

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まとめ

信じてもらえないというつらさを知る

親が子どもの言葉を信じてもらえないと、
子どもは心の中で苦しむことになります。

家と学校が子どもにとって大切な場所であるため、
どちらでも理解されない状況はつらいものです。

家庭が子どもにとって唯一の信頼できる場所であることを示すことで、
子どもは自分の気持ちを話す勇気を持てるようになります。

 

親の自己ケアとバランスの大切さ

子どものために尽くす親でも、
自分自身をしっかりケアしてあげましょう。

親自身がリフレッシュし、
安定したメンタルでいることが子どもにも良い影響を与えます。

 

長期的な視点を持つことの重要性

不登校の子どもには長い目で見ることが求められます。

今後も社会の変化は続きます。

焦らずに子どもの気持ちを理解し、柔軟に対応することが大切です。

子どもを信じ、親自身のケアを大切にし、長い目で子どもの成長を見守ることが、不登校の子どもと向き合う上での大切なポイントです。

 

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