不登校を解決する方法とは?そもそも解決とは何を目指しているのか

不登校の子どもがいるけど、どうしたら解決するの?

今回は、こんなお悩みを持つ不登校の保護者の方に向けて、
わたしが思う不登校の「解決」と、子どもへの関わり方をまとめてご紹介します。

この記事でわかること

・不登校の解決とは?

・不登校の解決に向かうには?

・不登校の子どもとの接し方とは?

・不登校の具体的な解決策とは?

大切なことは、不登校を1人(ご家庭だけ)で抱え込まないことです。

学校の協力や、必要に応じて医療機関、専門家なども頼ることを視野に、この記事がなにかの気づきになれば幸いです。

はてなーるでは、不登校のお子さんとそのご家庭に向けて個別伴走を実施しています。

無料説明会も実施しておりますので、気になる方はぜひお気軽にご連絡ください

不登校の定義とは?

文部科学省の最新データを参照して、不登校の定義について確認していきましょう。

※ すでにご存知の方は「不登校の原因」までスキップしてください。

文部科学省による不登校の定義

国(文部科学省)としては、不登校を以下のように定義しています。

何らかの 心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、 登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を 除いたもの

不登校の現状に関する認識

つまり、まとめると以下のようになります。

不登校の定義

  • 年間欠席が30日以上
  • 欠席の理由が病気ではない
  • 欠席の理由が経済的な理由ではない

年間欠席が29日以下の子や病気が理由で学校に行けない子は不登校には当てはまりません。

単純計算では登校日が200日(6ヶ月半)とすると、1ヶ月に4回休む子はトータル26日の欠席となるため、公的な定義には当てはまりません。

公的な定義には当てはまらないけど、学校が苦手である子もいることが容易に想像できますね。

不登校の原因

不登校になる子供には、いろいろな理由があります。

国(文部科学省)が出している不登校の原因について見てみましょう。

不登校の要因

  • 無気力・不安
  • 生活リズムの乱れ・あそび・非行
  • いじめを除く友人関係をめぐる問題
  • 親子の関わり方
  • 学業の不振

無気力・不安が多いのですが、実は背景にはさまざまな原因があります。

しかし、本人も明確な原因が分からない場合も少なくないです。

さまざまな原因から無気力だったり不安が引き起こされ、不登校になっているケースがあるのです。

ただ、原因がある場合もあります。

たとえば、友だちとのトラブル、勉強が難しい、先生との関係がうまくいかないなどです。

まずは、どんな理由で学校に行けなくなったのかを知ることが大切です。

友だちとのトラブル例

・いじめや仲間外れにされる

・友だちがいなくて寂しい思いをする

勉強の難しさ例

・授業についていけない

・宿題が多すぎてストレスになる

先生との関係例

・先生が怖い、苦手

・先生が自分のことを理解してくれない

これらの原因を見つけることで、どのように対処すればいいかが見えてきます。

しかし、不登校の原因は明確に判断できなかったり、
ひとつだけに特定できないことも多いです。

そのため、無理に原因を特定するのは意味がないこともあります。

原因ばかりに目を向けてしまうと、現状を変えるための行動に進めない場合があるため、ひとりひとりに応じた対応が必要となってきます。

不登校の原因を解決すべきケース

不登校の原因は特定しなくてもよいとお伝えしましたが、
原因としっかり向き合うべきケースもあります。

見逃せない原因一覧

  • 学校でいじめを受けている
  • 家庭の問題(夫婦や兄弟の問題、経済的問題など)が影響を与えている
  • 精神疾患・発達障害の疑いがある

いじめが関連する場合は学校に相談しましょう。

家庭の問題は市区町村の子育て相談窓口や社会福祉協議会などに相談してみることをお勧めします。

また、精神疾患や発達障害は専門の医療機関に相談することをおすすめします。

自覚がない場合や、親子ともに気づいていないパターンもあるため、
少しでも気になることがあれば外部に相談することが問題解決には大切なことになります。

「精神科」というとハードル高そうなイメージがあるかもしれません。

しかし、児童精神科や心のクリニックなどでは、抑うつ、不安、緊張、情緒不安定をはじめとして、
コミュニケーションの問題、こだわり、多動といった幼児期以降の発達傾向に関する相談ができるところも多々あるため、
お住まいの地域名と合わせて検索してみることをお勧めします。

不登校の解決とは?

では、ここからは不登校の解決についてお伝えしていきます。

不登校の解決

わたしは、「親子ともに笑顔で過ごせる状態になる」ことが不登校の解決だと考えています。

というのも、はてなーるでは学校がすべてだと考えていないため、復学することがゴールだとは思っていません。

どんな選択をして、どんな生活スタイルだとしても、本人とそのご家族が笑顔で過ごせる日こそが大切なことがと思います。

不登校解決の具体例

親子ともに笑顔で過ごせる状態になるまでの手段として、以下の方法があります。

解決までの手段例

  • 遅刻や早退も含め、教室に登校する
  • 保健室等別室登校する
  • フリースクールや塾などで勉強や社会性を学ぶ
  • 別の学校に転校する
  • さまざまな進路を視野に入れる
  • 高卒認定試験の合格を目指す

不登校解決の第一歩は話し合い

不登校を解決するためには、まず子どもとしっかり話し合うことが大切です。

子どもが何に悩んでいるのか、どんな気持ちでいるのかを知ることが解決の第一歩です。

話し合いのポイント

  • 無理に学校に行かせる前に子どもの話をじっくり聞く
  • 最初は過去と現状に意識を向ける
  • 専門家に相談する

このように、子どもとコミュニケーションをとることで、不登校の原因を理解しやすくなります。

不登校解決の具体的な方法

不登校を解決するための具体的な方法はいくつかあります。

以下にその例を挙げます。

学校との連携例

・担任の先生やスクールカウンセラーに相談する

・学校側に協力を求める

フリースクールや塾の活用

・学校以外の場所で勉強や社会活動をする

・フリースクールや塾に通うことで自信をつける

家庭でのサポート

・規則正しい生活を心がける

・家庭内での安心を担保する

これらの方法を組み合わせて、子供が少しずつ学校に戻れるようにサポートします。

家庭でできる不登校のサポート

ここからはとくに、ご家庭でできるサポートについてまとめてみました。

子供が安心して過ごせる環境を作るために必要な要素ですので、参考になると嬉しいです。

規則正しい生活

・早寝早起きをする

・バランスのよい食事をとる

・スマホやゲームは適度にする

・朝食をとる

子どもの話を聞く

・子どもの話を否定しない

・最後まで話を聞く

・スマホやゲームは適度にする

・朝食をとる

「でも…」「いや、そうじゃなくて…」から話し始めていませんか?

学校以外の楽しみを見つける

・趣味や興味のあることを見つける

・家族でいっしょに楽しむ

・スマホやゲームは適度にする

・朝食をとる

家庭でのサポートをしっかりすることで、子供が安心して過ごせるようになります。

不登校を解決するための専門機関の活用

不登校を解決するためには、専門機関の力を借りることも重要です。

プロの助けを得ることで、より効果的に対処できます。

スクールカウンセラー

・学校での相談窓口

・子どもや保護者の悩みを聞いてくれる

ひとりで複数の学校を担当していることも多く、在学校で相談するには時間が限られている

心理カウンセラー

・心の専門家によるカウンセリング

・子どもの心の問題を解決する手助けをする

信頼できるカウンセラーを見つけるのが大変

児童相談所

・さまざまな問題に対応する公的機関

・不登校の相談やサポートを行う

公的がゆえに融通が効かなかったりお役所的対応をされることも…

塾・家庭教師

・学習や進路に関してのサポートを行う

・個々に合わせた支援が受けられる

信頼できるところじゃないとぼったくられたり子どもと合わない可能性もある

ただし、それぞれメリットがあればデメリットがあるのも現状です。

これらの専門機関をうまく利用することで、家庭だけでは解決できない問題にも対応できます。

まとめ

わたしは不登校の解決とは「親子ともに笑顔で過ごせる状態になる」ことだと考えています。

不登校を解決するためには、まず子供の話をよく聞き、原因を理解することが大切です。

学校との連携やフリースクールの活用、家庭でのサポートなど、さまざまな方法を組み合わせて向き合っていきましょう。

また、専門機関の力を借りることで、より効果的に問題に対処できます。

子どもが安心して過ごせるようになるためには、周囲の大人の理解とサポートが欠かせません。

はてなーるでは、ご家庭に合った不登校解決に向けた支援を大事にしています。

あなたからのご連絡お待ちしています。

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